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コーヒー豆の保管は常温?冷蔵庫?冷凍庫?

こんにちは!3代目です!

暑くて湿気も多いこの時期、店頭で特に多いのが「コーヒー豆は冷蔵庫(冷凍庫)で保管した方がいいですか?」というご相談。そんなご相談にお答えすべく、当店の見解をまとめてみました!

※この保存方法については様々な意見があり、今回のブログはあくまで当店としての見解をまとめたもので、特定の見解を否定する意図で投稿するものではございません。絶対の正解はありませんので、『みんな違ってみんな良い』だと個人的には思います。

結論から申し上げますと、

●基本的には光を避けて常温で保管がベスト

が一番お伝えしたい内容で、補足としては、
●湿気・温度が高い時期(主に夏)は、密閉性の高い容器に入れて冷蔵庫でもOK
●冷蔵庫保管の場合は、飲む前日あたりから常温に戻しておく
●冷凍庫は基本的にNG
というのが当店の見解です。

コーヒーの鮮度を保つために、まず知っていただきたいのが、鮮度が落ちる4つの原因。
1. 水分(湿気)
2. 酸素
3. 光(直射日光・蛍光灯ともに)
4. 温度

1. 水分(湿気)

鮮度を落とす4つの原因のなかで、最も影響が大きいと言われているのが水分(湿度)です。焙煎後のコーヒー豆は水分量がかなり少なく(最大で3%:人間は60%が水分というのを考えると尋常じゃない枯渇状態ですね)、いわば非常に喉が渇いている状態なので、水分というか湿気がある環境だと、スポンジのようにぐんぐん吸収してしまうのです。
コーヒー豆たちには少しかわいそうな気もしますが、美味しく風味を保つためには、カラカラに乾燥した状態をキープするのが理想的です。
そして湿気を防ぐ保存容器として有効なのが当店でも販売している「防湿リング缶」です。高い防湿性を持つこのリング缶、当店では300円(税込)からという低価格で販売しております。(宣伝です)

2. 酸素

次に影響が大きいのが酸素。地球上にほぼ等しく存在しているので、なかなか避けるのは難しいものではありますが、酸素による変化を防ぐポイントは2つ。
・密閉性の高い容器で保管すること
・なるべく豆のままで保管すること(淹れる直前に粉にする)

3. 光

長期(1ヶ月以上)で保管する際に気をつけたいのが光による変化。直射日光だけでなく、蛍光灯の光でもコーヒー豆の酸化スピードが上がるという報告もあるため、なるべく暗い場所で光の通りにくい容器で保管するのがおすすめです。透明のガラス瓶やジップ袋よりも缶などをおすすめしているのは、この光による酸化が理由です。

4. 温度

水分(湿気)や酸素よりは比較的影響が小さいと言われている温度ですが、高温での保管は避けた方が良さようです。

以上を踏まえたうえで、本題の保存環境のお話です。

●基本的には光を避けて常温で保管がベスト
●湿気・温度が高い時期(主に夏)は、密閉性の高い容器に入れて冷蔵庫でもOK

冷蔵庫で保管する時は、庫内のニオイが移ることを避けるため、密閉性の高い容器に入れていただくことをおすすめします。

●冷蔵庫保管の場合は、飲む前日あたりから常温に戻しておく

これは常温に戻らない状態でコーヒーを淹れてしまうと、抽出温度が下がってしまい、本来の風味を引き出せなくなってしまうためです。ちょっと面倒ですが、美味しく飲んでいただくため、常温に戻していただくことをおすすめします。

●冷凍庫は基本的にNG

冷蔵と同じく抽出温度が理由の一つですが、冷凍庫から常温に戻すときにも水滴がついてしまう可能性があり、そもそも高温を避けるという意味では、冷蔵庫で十分なので、わざわざ冷凍庫に入れて水滴がつくリスクにさらす必要がないというのが当店としての考えです。

ということで、基本的には常温でOK!というのが当店の考えです!

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3代目の珈琲見聞録

2021年春に家業である澤井コーヒー本店へUターンした3代目が、澤井コーヒー本店のこと、コーヒーにまつわる役に立つお話から役に立たないお話まで、日々発信して参ります。